卓球選手が絶望したルール改正6選

卓くまコラム

卓球選手が絶望したルール改正6選

「あの頃はよかった…」ベテラン選手なら誰もが頷く、卓球界の大転換点を振り返ります🐻

🐻卓くま: 卓球って、実は2000年以降だけでもルールがものすごく変わってるんだ。ボールのサイズから素材、点数制度まで…その度に「得意技が封じられた」「練習し直し」って選手がたくさんいたんだよ。今日は、卓球経験者なら「わかる…」ってなる大改正を6つ、初心者の人にもわかりやすく解説していくね!
1

ボールサイズ変更(38mm→40mm)

2000年

ボールの直径が2mm大きくなりました。たった2mmと思うかもしれませんが、卓球選手にとっては大事件だったんです。

ボールは小さいほうが空気抵抗が少なく、綺麗に回転がかかりやすいという性質があります。そのため、鋭いサーブで一気に得点する「サーブマン」タイプの選手や、あえて回転を抑えた「ナックル変化」を武器にしていた表ソフトラバーの選手たちは、これまでの武器が急に効きにくくなるという大打撃を受けました。

🐻卓くまポイント 道具のサイズが2mm変わるだけで、それまで磨いてきた技術の価値が変わってしまう…卓球は本当に繊細なスポーツなんだね。
2

1ゲーム「21本制」から「11本制」へ

2001年

ボールサイズ変更の翌年、今度は点数のシステムがガラッと変わりました。サーブ交代も5本ごとから2本ごとになり、試合はよりスピーディーに、よりテレビ映えする展開になりました。

ただし選手側からすると、ネットイン(ネットに当たって相手コートに入る)やエッジ(台の角に当たる)といった「運の要素」がたった1本で試合の流れをひっくり返してしまうため、1点1点にかかる緊張感が一気に倍増しました。

🐻卓くまポイント 21本制なら1本のミスは取り返せたけど、11本制だと本当に1本が重い。メンタルの強さがより問われる時代になったんだ。
3

サーブ時の「フリーハンド(隠しサーブ)禁止」

2002年

サーブを出す瞬間、ボールをトスした側の手(フリーハンド)でインパクトの瞬間を隠すことができなくなりました。それまでは、フリーハンドや体で巧みにインパクトを隠し、相手に球種を読ませない「魔法のようなサーブ」が主流でした。

このルール改正の目的は、サーブだけで簡単に点数が決まってしまう展開を減らすことでした。しかし選手にとっては、フォアサーブを打つときの体のバランスの取り方そのものが崩れてしまい、「出しにくさ」に苦しむ選手が続出しました。

🐻卓くまポイント 長年染みついたフォームを変えるのは、想像以上に大変なこと。サーブが武器だった選手ほど、ゼロからのやり直しを迫られたんだ。
4

「スピードグルー完全禁止」

2008年

ラバーに有機溶剤を含む接着剤を塗る「スピードグルー」が完全にシャットアウトされました。当時の卓球場や遠征先のホテルは、どこもシンナーのような匂いが漂うのが当たり前で、バッグの中まで匂いが染み込むほどでした。飛行機の手荷物検査で没収されてしまうこともあったそうです。

完全禁止になった結果、メーカーは最初からスポンジを膨張させた状態で作る「テンション系ラバー」を開発する時代へと突入しました。これが結果的に、用具の価格高騰にもつながっていきます。

🐻卓くまポイント 「試合前に接着剤を塗る」という儀式そのものがなくなったのは、卓球の景色を大きく変えた出来事だったんだ。
5

ボールの材質変更(セルロイド→プラスチック)

2015年
最悪の強行と言われる改正

火災の危険性が高いセルロイド素材のボールが禁止され、プラスチック製(ノンセルロイド)の「プラボール」へと切り替わりました。多くのベテラン選手や関係者が「最も過酷なルール改正」と口を揃える出来事です。

何より問題だったのは、切り替え当時、世界的にプラスチックボールの製造体制がまったく整っていなかったことです。各メーカーの品質にバラつきが激しく、値段も高騰し、そもそも手に入りにくいという大迷惑な状態がしばらく続きました。さらにセルロイドと比べてスピードも回転も明らかに落ちてしまい、多くの選手が「まるで全く別の競技になってしまった」と感じるほどの大激変でした。

🐻卓くまポイント 素材が変わるだけで、それまでのプレースタイルの前提そのものが崩れてしまう…選手にとっては本当に理不尽な変化だったと思う。
6

ブースター(補助剤・油)の後加工禁止

プラボール化以降

プラボール化によってスピードと回転が落ちてしまったことを補うため、ラバーの裏側に油(補助剤)を塗ってスポンジを膨張させる「ブースター」という手法が流行しました。「用具のドーピング」とも呼ばれ、塗ることで打球感がまったくの別物になると言われています。

ルール上は「ユーザー自身が後から塗る行為」は禁止とされました。しかし、揮発してしまうスピードグルーと違い、検査での検出が極めて難しいのが実情です。そのため現在では「メーカーがあらかじめ塗った状態で販売するものはOK」という、なんとも曖昧な暗黙の了解のジャンルになっています。

🐻卓くまポイント ルールで縛りきれないグレーゾーンが生まれてしまうのも、道具のスポーツならではの難しさだね。

🐻卓くま: こうして振り返ると、卓球って「ルールが変わるたびに選手が積み上げてきたものがリセットされる」場面が本当に多いスポーツなんだよね。でも逆に言えば、そのたびに新しい戦い方を見つけてきた選手たちがいたからこそ、今の卓球があるんだと思う。みんなの「これは辛かった」エピソードも、ぜひ教えてね!

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