「サーブがはいらない。。。」
「サーブが高くなってしまう」
私が教えてる卓球クラブの子供達はサーブでつまずいて自信をなくしてしまう子が多いんです。
頑張って練習しているのにサーブがうまくいかない最大の原因は、「回転」ではなく、もっとシンプルな「ボールの高さ」と「ボールの長さ」のコントロール方法を知らないことにあるんです。
初心者や子どもたちが「打たれないサーブ」を出すための、コツを、3つのステップでご紹介します!
ステップ1 最大の原因を直そう! サーブが「高い」のはなぜ?
相手に強く打たれてしまうサーブの9割は、ボールが高すぎることが原因です。
サーブが高くなるのは「足」のせい!
一生懸命トスを上げて打とうとするとき、つい膝がピンと伸びていませんか?
足が伸びてしまうと、ボールを打つ位置が高くなり、ボールがネットの上をフワッと通り、相手にとって打ちやすい「チャンスボール」になってしまうのです。
【誰でもできる解決策】打つ瞬間に「グッと沈む」!
低くて速い、良いサーブを出すための、最も簡単なコツです。
打つ瞬間に、「体を低くする」ことを意識しましょう。

「当たる瞬間に膝を落としてもらえると、ボールが台に落ちる角度が低くなるので、自然にサーブが低く入りやすくなります。」
- トスを上げたら、ラケットでボールを捉えるその瞬間だけ、グッと体を沈めて膝を曲げます。
- 「ネットの白い帯ギリギリを通すぞ!」というイメージで打ちましょう。
- 打ち終わった後も、すぐに立ち上がらず、低い目線をキープすると、次のボールも早く見つけられます。
ステップ2 コースを使い分けよう! サーブの「長さ」のメリハリ
サーブは、「短い」か「長い」か、ハッキリと長さを分けることが大切です。
中途半端なサーブは、相手に簡単に狙われてしまいます。
目指すべきはこれ! 2種類のサーブを使い分けよう
| サーブの種類 | 狙うべき長さ | 効果 |
| 短いサーブ | 相手コートで2回バウンドし、台から出ない長さ | 相手を前に走らせて、打ちにくくする! |
| 長いサーブ | 相手コートの一番奥(深いところ)を狙う、速いサーブ | 相手を後ろに下げさせて、体制を崩す! |

卓球はじめた場合は「回転を頑張ってかけることよりも、この『短い』と『長い』の2つを出せるようになっただけでも、試合は全然違ってきますよ!」
ステップ3 相手を混乱させよう! サーブを打つ「4つのエリア」
サーブが低く、長さも分けられるようになったら、次はコースをバラバラにして、相手を混乱させましょう!
試合で勝つためには、毎回同じ場所に打たないようにしましょう。
狙うべき「4つのエリア」
相手のフォア側(利き手側)だけでも、この4つの場所に打ち分ける意識を持つだけで、相手は混乱します。
① フォア前 短いサーブで、相手を一番前に引きつけます。
② バック前 短いサーブで、相手の体の真ん中を狙い、相手を詰まらせて打ちにくくします。
③ フォア奥 長いサーブで、相手を後ろに下げさせます。
④ バック奥 長いサーブで、相手の体の中心を狙い、力を入れさせません。
練習では、コーンや紙コップを置いて、「次は①のエリアに短いサーブ!」「次は④のエリアに長いサーブ!」と、コースを決めてから打つ練習をさせると効果的です。
サーブが上手くなる練習方法 試合だと思って1球入魂!
最後に、練習で身につけたサーブを試合で使うための心得です。
「ただ数をいっぱい打つよりも、『試合をイメージしながら』サーブ練習してもらうのが一番大事です。」
サーブの出し方考える「よし!フォア前に短いサーブを出して、相手にツッツキをさせて次を狙うぞ!」と、目的を決めてから打ちます。
相手の構えを見る 自分の動作だけでなく、「相手がどこに立っているか」を見て、狙うコースを工夫してみましょう。
「低く、短く、長く、コースを変える!」
この4つのコツを意識するだけで、サーブは上達していきます!


