卓球で地味だけど一番大事な技術、それが「つっつき」です。
試合で一生懸命フットワークやドライブの練習をしていても、まずつっつきが安定しないと、その後の展開に持ち込めません。
「あの簡単なつっつきミスさえなければ…」と悔しい思いをした経験、ありますよね？
特にトーナメントで勝ち進むためには、調子が悪い時でも試合を成立させられるつっつきの安定感がカギになります。
中学生や高校生なら、つっつきを極めるだけで県大会出場が見えてくる可能性もあるくらい重要なんです。
この「つっつき」を驚くほど安定させる、たった一つのポイントと、初心者の方がミスなく身につけるためのコツをまとめました。
安定の秘訣は「打つタイミング」にあり
つっつきが安定しない、浮いてしまうという悩みは、ボールを捉えるタイミングが遅いことが原因かもしれません。
1. 悪い例 引きつけて高い位置で打つ
つっつきが苦手な人は、「入れよう」「慎重に」と思うあまり、ボールを引きつけてしまいます。
バウンドしてからの最高点、あるいは最高点を過ぎた後で捉えてしまう。
この高い位置で、ラケットの面を上に向けてしまうと、ボールがふわっと浮き上がり、相手にチャンスボールを与えやすくなります。
2. 安定するポイント バウンド直後を捉える！
つっつきを安定させる唯一のポイントは、ボールがバウンドしてすぐの「直後」を捉えることです。
バウンド直後の位置は、最高点よりも低い位置になります。
低い位置で捉えることで、自然と低く入るという大きなメリットが生まれます。
打球点を早くすることは最初は怖いかもしれませんが、勇気を出してバウンド直後を捉える意識を持つだけで、つっつきの軌道が低く安定し、一気に安定感が上がります。
「バウンド直後」でつっつく意識を持つだけで、安定するだけでなく、ボールが相手コートに届くのが一気に早くなり、「攻撃的なつっつき」にもなります。まさに一石二鳥の技術です。
初心者向け さらに安定させるためのコツ
卓球経験者による解説では、つっつきを身につける上で、打球点だけでなく「体の使い方」や「ラケットの準備」にも重要なポイントがあると言われています。
1. ラケットの引き（バックスイング）を小さくする
引かない方が良い理由 ラケットを大きく引いてしまうと、打球点がずれてミスするパターンが増えます。
何より、将来的にストップ（短く止める技術）を覚えるときに、引く動作があると打球が遅れてしまうため、ストップが難しくなります。
最初からバックスイングをあまり取らず、ラケットとボールの距離を近づけておくと、ストップとつっつきのモーションが似てくるため、相手にバレにくい、応用が効く技術になります。
2. ボールをこすって「持つ」感覚を掴む
つっつきで空振りしたり、熱く当てすぎて下回転がかからなかったりする初心者は、まず「下回転をかける」感覚が分かりません。
感覚練習のすすめ ネット際で、ラケットにボールを乗せてから、そのまま相手コートに入れる練習をしてみてください。
「ボールを掴んで、ネットを越えさせる」という感覚が身につきます。
ラケット面でボールの下側をこするように意識し、ボールを持つ時間を長くして、その後長く伸ばすように振るとミスが減ります。
3. 足の動き（フットワーク）と姿勢
基本姿勢
利き足を最初から前に出しすぎず、広げたまま横向きで構えます。
浅いボールへの対応
ボールが浅くなったら、利き足を少しだけ前に出して打ち、すぐに戻るリズムで動くと安定します。 深いボールならその場でOKです。
4. グリップとラケットの向き
グリップ
人差し指と親指で力を入れますが、人差し指は伸ばしてグリップの裏側のお腹の部分にしっかり当てると、ラケットがグラグラしにくいです。
ヘッド
ラケットのヘッド（先端）を少し前に向けると、操作しやすくなります。
これらのポイントを意識して、まずは「バウンド直後を捉える」練習を徹底してみてください。
つっつきの安定感が格段に向上し、試合で必ず活きる武器になるはずです！
