「ラバーを買って」が言えなかった高校時代。親になった今、あの時の自分に伝えたいこと

卓球への思い

私が高校時代に直面したラバー問題について書いていきます。

卓球を頑張る子どもが抱える、道具の「お金」問題

卓球を本気でやっている人なら誰もが知っている、あの消耗品の問題。

そう、ラバーです。

練習の量と時間が多ければそれだけ早く消耗し、練習の頻度が多くない場合でも時間の経過とともにラバーはゆるやかに劣化します。

一般的な貼り替え時期の目安は次の通りです。

平均練習時間が1日1~2時間の場合:約3~4ヶ月
平均練習時間が1日2~3時間の場合:約2~3ヶ月
平均練習時間が1日3~4時間の場合:約1~2ヶ月

当時の私は、高校の強豪校で週に6回、毎日5時間以上練習していました。

ラバーはパフォーマンスを維持するために、練習量からすると本当は月に一度は交換したい消耗品です。

でも、高校生だった私は、「一か月にラバー両面買ってほしい」の一言が、なかなか母親に言えませんでした。

言えなかった一言と、当時の胸の痛み

ラバーの交換代は決して安くありません。

当時は、両面替えてもらうのを、本来の目安である月1回ではなく、3ヶ月に1回くらいでしか頼めませんでした。

今思えば、親はきっと「そんなこと気にしないで、頑張りなさい」と言ってくれたはずです。

ですが、子どもながらに家のお金がかかっていることを気にして、「これ以上は言えない」とブレーキをかけてしまっていたのです。

ラケットの性能が落ちることはわかっている。でも、言えない。

あの時、心の中で感じていた「罪悪感」と「遠慮」は、今でも鮮明に覚えています。

親になった今だからわかる、心からの願い

大人になり、私自身が親になった今、当時の自分に対して心から思います。

「そんなこと気にしないでいいから、思いっきり頑張りなさい!」

親になってみると、子どもが真剣に打ち込んでいる姿こそが、何にも代えがたい喜びです。

お金の心配で、子どもが一番輝ける場所で遠慮していたなんて、今となっては胸が痛みます。

今、同じ思いを抱える親御さんと子どもたちへ

卓球はお金がかかるスポーツです。ラケット、シューズ、ウェア、そして高価なラバー……。

私の卓球クラブの親御さんと話していても

「高校の時、金銭的な理由でスキーを諦めた」といった話を聞くことがあり

親として聞くと、本当に心が痛みます。

だからこそ、私は親御さんたちに伝えたいです。

もし、今、お子さんが「ラバー替えて」と言い出せないでいるなら

どうか声をかけてあげてください。そして、お金を気にしているお子さんには

「今は遠慮せずに、思いっきりやっていいんだよ」と伝えてあげてください。

スポーツの資金は、親が頑張って、子どもの情熱を守るために貯めていくものです。

子どもたちには、金銭的な理由で可能性に蓋をすることなく、納得いくまで卓球をやってほしい。

それが、かつて「ラバーを買って」と言えなかった私からの、心からの願いです。

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