卓球を始めたばかりの方が最も難しさを感じるのが、フォアハンドとバックハンドを交互に打つ「切り返し」です。
「フォアは打てる、バックも打てる。でも混ぜるとぐちゃぐちゃになる…」という悩みは、誰もがぶつかる壁です。
この課題を乗り越えるための、練習のコツと、切り返しにおけるグリップ(握り方)の意識を解説します。
1. 【最優先】足を使わず、上半身だけでリズムを作る
切り返しで失敗する最大の原因は、上半身と下半身(フットワーク)の動きがバラバラになることです。初心者が陥りやすいこの混乱を避けるために、最初の練習段階では思い切ってフットワークを止めてしまいましょう。
下半身を固定する スタンスは肩幅よりやや広く構え、足の指で地面を掴むようにしっかり踏ん張って、足の動きを完全に止めます。
上半身だけで打つ 固定した下半身の上で、上半身(体と腕)だけでフォアとバックを切り返します。
この練習の目的は、まず正確な打球とリズムを覚えることです。軽めに、10回、20回とミスなく続くようになるまで練習しましょう。
ステップアップ 上半身だけでリズムが取れるようになったら、初めて足を少しだけ動かします。大きく動かすのではなく、まずは「1歩だけ」動かすような、小さな動きから組み込んでいきましょう。

効果 足を使わないことで上半身の動きに集中でき、フォアとバックのリズムを体に覚え込ませることができます。これは体幹の練習にもなります
2. 切り返しのフォームと打点のコツ
スムーズな切り返しには、フォームの「一体感」が欠かせません。
肘の位置を安定させる 切り返す際に、バックの時の肘の位置とフォアの時の肘の位置がグラグラ変わらないように意識します。
腕を振りすぎない 大きく腕を振ろうとするとフォームが崩れ、手打ちになりやすくなります。
体全体で一つにまとまった「一体感」 をイメージし、体を使ってバックスイングを取りましょう。
打点は「頂点」を狙う 打つタイミングは、ボールがバウンドして一番高い位置(頂点)で捉えるのが、最もミスが少なく安定します。
3. グリップ(握り方)の意識 初心者は持ち替えない!
切り返し練習の際、フォアを打つ時はフォアグリップ、バックを打つ時はバックグリップへとラケットを持ち替えながら打つ上級者もいますが、初心者はその必要はありません。
持ち替えは意識しない 初級者は、グリップを頻繁に持ち替えようとすると、ボールにラケット面を合わせることに集中できず、かえってぐちゃぐちゃになります。
面を合わせることを優先 まずは、「グリップの持ち替え」は意識せず、面を出してボールに合わせることだけを考えましょう。
リラックス 強く握りしめず、リラックスしてブロックで合わせるような意識を持つことが、安定への近道です。
4. ミスを防ぐラケットの軌道
切り返しの効率を悪くする、最もやってはいけない動きはラケットを体より下から大きく回して出すことです。
下から回さない バックを打った後に、ラケットを大きく下から回してフォアに持っていく(八の字を大きく書く)動きは、遅れの原因となり、体によく当たってしまいます。
コンパクトに戻す バックを打ったら、ラケットを脇の近くまで戻し、そこからフォアハンドに持っていきます。常に上からラケットを出すような意識を持つと、切り返しがスムーズになります。


