私は中学3年間、ドライブを教えてくれる人がいなかったのでスマッシュで勝利を手にしてきたくまです。
スマッシュは卓球の醍醐味であり、決まれば気分爽快！
ご自身もスマッシュで勝利を掴んできたからこそ、スマッシュミスがどれほど悔しいか、よく分かりますよね。
せっかくいいサーブやラリーでチャンスを作ったのに、最後の「ゴール」であるスマッシュをミスするのは本当に痛いものです。
今回は、この痛いミスをなくし、スマッシュの成功率を格段に上げるための「確実に入る方法」を、基礎から応用まで徹底的に解説します。
スマッシュが劇的に安定する「基本の鉄則」
スマッシュが安定しない原因は、ほとんどの場合、ラケットの面と打点にあります。
この二つの基本を変えるだけで、あなたのスマッシュは劇的に変わります。
1. ラケット面は「少し開け気味」で固定！
スマッシュはドライブとは違い、「弾く技術」です。
面が被りすぎている（閉じすぎている）と、ボールを擦ってしまい、威力が半減してネットに落ちます。
いつもより気持ちラケット面を少しだけ開け気味にして、その面を固定します。この状態で叩く感覚を覚えましょう。
2. 打点は「バウンドの頂点」を叩く
どこでボールを捉えるかが、成功率を決定づけます。
ボールがバウンドして一番高くなったところ（頂点）を叩くようにします。
この頂点で捉えることで、力が効率よく伝わり、速いスイングでなくても「パキン！」という強い音で弾けるようになり、安定度が格段に上がります。
ブレない強打を生む「体の使い方」と「足」
スマッシュの威力と安定性は、腕の力ではなく、いかに体と足を使えるかにかかっています。
1. 腕ではなく「体から引く」スイング
腕だけで力いっぱい振っても、ブレが生じるだけでミスが増えます。
ラケットを引く際、腕ではなく体全体（体幹）を引くように意識してください。体が引ければ、腕は自然と適切な位置に収まります。
スイングはコンパクトに 腕の振りは大きくせず、顔の横まで引くくらいに抑え、コンパクトに振ることが大切です。この方が、様々なコースに来たボールに対応しやすくなります。
2. 左手（フリーハンド）で軸を固定する
スマッシュ時に体が流れてしまうと、軸がブレて威力が半減します。
左手（ラケットを持っていない方の手）を体と一緒に沿わせるように使うと、体幹が安定します。軸が固定されるため、体の力がロスなくボールに伝わり、安定した強打が打てます。
3. 体重移動と足の運びで「決める」
スマッシュは上半身だけでなく、下半身が命です。
打つ瞬間に右足から左足へ体重を移動させましょう。
踏み込んだ時に右足がついてくる（蹴り込む）意識を持つと、さらに安定度が増します。
ボールが高く浮いたらラケットを引く位置も高めに
低ければ低い位置からラケットを出して、ボールの高さに合わせることが安定につながります。
ミスを誘う特殊なボールへの「応用戦術」
試合中にミスしやすい、難しいボールが来た時のための対処法です。
1. 【チャンスボール】浮き球こそ「待つ」勇気を持つ
「浮いた！」と焦って急いで打つのが、ミスの一番の原因です。
浮き球こそ「時間がある」と考えてください。
焦って低い打点で突っ込まず、頂点まで落ち着いて待つことが大切です。
時間を使って足を運び、ベストな打点で迎え撃ちましょう。
2. 【下回転の浮き球】は「当たる瞬間だけ早く」
ツッツキやカットが浮いてきたボールは、下回転が残っており、優しく打つとネットに落ちます。
スイング全体を大きくするのではなく、当たる瞬間だけを素早くするように意識してください。
この瞬間のスピードで相手の下回転を「上書き」し、ミスなく弾き飛ばします。
3. 【深い球・浅い球】は「足の調整」で解決
詰まったり、届かなかったりする原因は、すべて足の調整不足です。
深い球👉 詰まらないように、瞬時に足を動かして体とボールの間に空間を作る（後ろに下がる）意識が大切です。
浅い球👉 足を踏み込んでから叩く意識を持ちましょう。
深く踏み込めば踏み込むほど、浅い球でも頂点を捉えやすくなります。
これらの基礎と応用を身につけることで、スマッシュはあなたの「ゴール」として確実に入り
試合を有利に進められるようになります。ぜひ練習で試してみてください！
